日本政府は2030年までに訪日客6000万人達成を目指している。過去最高を記録した2025年の4268万人からたった5年で1.5倍に引き上げるという目標は一見夢物語に聞こえなくはない。
ただ、円安等を背景とした昨今の日本旅行ブームや、コロナ禍を挟んだ2015年からの10年で同じく2000万人増を果たしてきた結果を鑑みると、決して無理ではないと思わせる勢いもある。
しかし、人口約143万人の街に国内外から年間6300万人近くが訪れる京都市のように、都市部のキャパシティに限界が訪れ、オーバーツーリズム(OT)の問題が顕在化しているのも事実だ。
そうした中、政府の「観光立国推進基本計画」では、「地方誘客促進」を柱のひとつに、訪日客の特定地域への観光集中の分散をオーバーツーリズムの抑制策に掲げてい...